美容・形成外科医 中村優のブログ

美容・形成外科・メディカルイラストレーションなどについて書いていきます。

一重と二重の構造の違いについて

正常眼瞼(一重)、正常眼瞼(二重)のシェーマです。
商用目的の利用でなければ版権フリーとします。

 

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閉瞼時 正常眼瞼(一重)     正常眼瞼(二重)

 

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開瞼時 正常眼瞼(一重)     正常眼瞼(二重)

 

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gif   正常眼瞼(一重)     正常眼瞼(二重)

 

先端の灰色が瞼板
水色が眼窩隔膜及び挙筋腱膜
赤色はミュラー
薄ピンクが眼輪筋


二重の人は挙筋腱膜(水色)の枝が皮膚まで届いているため開瞼時に重瞼線が現れます。それと同時に瞼板(灰色)に上向きの回転運動が生じることで睫毛が外を向きます。

重瞼術は、一重の構造を二重の構造へ近づけさせる手術です。
埋没糸、切開での切り貼りなど、さまざまな工夫をこらしていくわけです。

 

※このページのシェーマは教育・患者説明・学会発表などでの利用を想定したものです。
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2020・09・04 中村優