美容・形成外科医 中村優のブログ

美容・形成外科・メディカルイラストレーションなどについて書いていきます。

眼瞼下垂の術後変化~若年男性の眼瞼下垂~

こんにちは。形成外科認定専門医・博士の中村優です。
今回は眼瞼下垂の術後変化について症例写真を見つつ、解説していきます。

ということで早速画像を。

術後早期の経過まとめ

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完成形の状態(術後半年経過)




それでは解説。

①手術デザインについて
生まれつきの一重ということであまり大きな見た目の変化とならないよう、狭めの奥二重にデザインしました。

②手術結果

正視時(左列)を見ていただければ分かるように、術前では瞳孔中心がぎりぎり見える程度。虹彩にはかかっているため、視野が狭くなっている状態と思われます。
つまりその状態では見づらさがあるため、額を使ってまぶたを開けているのが常でした。そのため額にシワがよっていました。また、頭痛・肩こりも酷かったそうです。

…が!
手術によ正視時でもしっかりと瞼が開くようになり、額への依存がなくなりました。その結果、額を使わずに瞼を開けられるようになりました
さらに!常に額に力を入れる必要がなくなったため、頭痛・肩こりも消失したとのことです

③本人の感想
人相が良くなった。

 

 

⇒良くなりましたね笑! 良かった。良かった。

 

 

 

今回は患者さんのご厚意で症例写真をネットに上げることを許可いただきました。手術について検討されている方の参考になれば幸いです。ありがとうございました。

 

主訴:目の開きづらさ
診断名:眼瞼下垂
患者:20代・男性
治療内容:挙筋前転
リスク・副作用:腫れ、内出血、左右差、感染、イメージ違い
        元に戻せない、修正困難、傷目立つなどのリスクあり
手術費用:保険適応3割負担で43200円(1割負担であれば、14400円)。
     その他術前検査、術後の診察代、薬剤の費用が別途あり。

ということで、今回はここまで。


2021/6/17 中村優
2021/12/9 更新(手術諸注意など追記)中村優