ザッツ形成外科! ~デベソも治せるもんなんですねぇ~
更新します詐欺の常習犯であり
形成外科認定専門医・博士の中村優です。こんにちは。
今回は形成外科が何をしている科なんだか紹介していきたいシリーズ第3弾!
テーマはデベソです。
ただ出っ張ってるのを切り落とすだけではないのです。
出っ張りが何かを確かめつつ、それを押し込み窪みを作る。
その窪みを最大限に活かすように皮膚を這わせて行かないといけなくて、ここに形成外科の真骨頂があると言えます。
今回は一例としてS字に皮膚切開デザインを作成する梶川法を紹介しています。
皮膚をたっぷり!持ってくることができる反面、その皮膚の余裕を臍輪よりも外に求めるため臍より外にも傷ができるのが弱点です。しっかりと臍が出っ張ってるデベソのほうが皮膚の余裕はあるため複雑な皮弁を作る必要がなかったりするわけです。そういう意味では大変なのは臍の部分が真っ平らになっている症例といえます。
複数の手術方法を知っておき、状態に応じて使い分けることができるのが大事ですね。
それでは今回はここまで。
2021/5/2 中村優