ザッツ形成外科!! ~この傷跡は綺麗になる?~
形成外科認定専門医・博士の中村優です。こんにちは。
今回は形成外科が何をしている科なんだか紹介していきたいシリーズ第7弾!!今回は形成外科の真骨頂!傷跡を綺麗に、がテーマです。
ちなみに傷ってキレイに治りやすい方向があるんですよ。
帝王切開などの傷跡は横の傷だとキレイになりやすく、縦だと跡に残りやすい。
なので形成外科医が下腹部に傷を入れるなら横切開です。
じゃあなんで産婦人科では縦切開?ヤブだから?
違います!
皮膚を切った後に腹膜を開ける、『開腹』の工程があります。
ここでは左右の腹筋の間である白線部分から切ってはいるのです。
つまり縦切開。
緊急帝王切開は傷をキレイにするのが目的の手術ではないですよね?
安全に母子ともに手術を乗り切らせるのが大切で、そのためには一秒でも早く手術を完遂させたい。そのためには縦切開も合目的といえます。
汚くて気になるのであれば形成外科がその役目は請け負います。
ぜひともその存在、ご周知あれ・・・!
ちなみに、圧迫は副作用もほとんどなく、ご家庭で出来る簡単な傷跡をキレイにする方法です。跡に残したくない傷があればぜひお試しあれ(・∀・)ノ
…と、このように、切って縫ってで形の外科のお仕事は終わりではありません。傷跡が最も綺麗な状態に落ち着くところまでフォロー、治療する。それがザッツ形成外科!
それでは今回はここまで。
2021/3/27 中村優
ザッツ形成外科!! ~この傷跡は綺麗になる?~
形成外科認定専門医・博士の中村優です。こんにちは。
今回は形成外科が何をしている科なんだか紹介していきたいシリーズ第7弾!!今回は形成外科の真骨頂!傷跡を綺麗に、がテーマです。
ちなみに傷ってキレイに治りやすい方向があるんですよ。
帝王切開などの傷跡は横の傷だとキレイになりやすく、縦だと跡に残りやすい。
なので形成外科医が下腹部に傷を入れるなら横切開です。
じゃあなんで産婦人科では縦切開?ヤブだから?
違います!
皮膚を切った後に腹膜を開ける、『開腹』の工程があります。
ここでは左右の腹筋の間である白線部分から切ってはいるのです。
つまり縦切開。
緊急帝王切開は傷をキレイにするのが目的の手術ではないですよね?
安全に母子ともに手術を乗り切らせるのが大切で、そのためには一秒でも早く手術を完遂させたい。そのためには縦切開も合目的といえます。
汚くて気になるのであれば形成外科がその役目は請け負います。
ぜひともその存在、ご周知あれ・・・!
ちなみに、圧迫は副作用もほとんどなく、ご家庭で出来る簡単な傷跡をキレイにする方法です。跡に残したくない傷があればぜひお試しあれ(・∀・)ノ
…と、このように、切って縫ってで形の外科のお仕事は終わりではありません。傷跡が最も綺麗な状態に落ち着くところまでフォロー、治療する。それがザッツ形成外科!
それでは今回はここまで。
2021/3/27 中村優
ザッツ形成外科!! ~フクミミとは違うのね~
形成外科認定専門医・博士の中村優です。こんにちは。
今回は形成外科が何をしている科なんだか紹介していきたいシリーズ第6弾!
今回のテーマは小児科から患者さんがよく紹介される先天異常、副耳です。
『これ単品の治療は難しくない』
実はこの先天異常の難しさはそこにあります。
第1,第2鰓弓症候群の一つの症状として出ていることなどがあり、しばしばその他の病変を合併することがあるのです。例えば小耳症な中耳の異常、巨口症など。僕の自画像の緑丸部分の疾患です。
お早めに形成に診せてネ!!は、そういうところもフォローしますよ!という意味なのです。知らないことって不安なこと。生まれたてのお子さんのほっぺや耳にニョロンと触覚みたいなのが生えてたらお母さんはびっくりしちゃいます。ソレを安心させるのも形成外科のお仕事なのです。
そんな他科領域にもどっぷりまたがる治療領域もある。ザッツ形成外科!!
それでは今回はここまで。
2021/3/26 中村優
『美容外科になってうれしかったこと』について
さて長らく更新をサボっていたら年が明けてしまいました。今年も一年よろしくおねがいいたします。
今回の更新は美容外科同期3人でゆるーく美容外科について語る感じのユーチューブチャンネル、SuNaOチャンネル。今回の更新は美容外科になってうれしかったことについて語ってみました。
患者さん向け?今後美容外科を志したい人向け?方向性がだいぶ迷子になっているのが今回の特徴です。次回からは、シリーズ『形成外科専門医とは』をやっていきます。乞うご期待。
2022/1/4 中村優
『二重手術の跡はバレるのか?』美容外科医がまったり解説します。
ザッツ形成外科番外編 ~形成外科は綺麗なお仕事だけじゃないんだぜ~
形成外科認定専門医・博士の中村優です。こんにちは。
今回は形成外科が何をしている科なんだか紹介していきたいシリーズ、番外編1&2!
本編では他科とかぶる疾患を順に進めてましたが、今回は形成のお作法、基本手技の解説です。その名も『デブリードマン』と『ブルゼクトミー』。
実際はちょっとした感染創だったら、洗えば治ります。
それがちょっとした感染じゃなかったら…?
洗うくらいではだめなのでごしごし擦る必要があります。
ゴシゴシ擦るくらいではだめだったら…?
そりゃもうガシガシと傷のだめなところを削り取るしかないわけです。
それが『デブリードマン』。
デブリードマンを行った創は、放っておけば勝手に治っていきます。軟膏などを使って湿潤の環境を作ってやればさらに治るのは早まります。人間の治癒力ってすごいのです。そのような傷の治し方をオープントリートメントと言います。傷を縫って閉じるのと対極で、ぱぁぱぁに、あけっぴろげでなおすからですね。
けれど!デブリードマンを行っても更に更に!治らなかったら…?
そのような治療抵抗性の傷のことは『難治性潰瘍』と一般に呼ばれます。
難治性潰瘍の治らない原因は、傷そのものにある場合もあれば(局所感染など)、傷の置かれている環境(栄養不足、血流不足など)にあることもあります。
手先が器用なだけでは形成外科は務まらないのです。まさかの!時々はかしこさが必要なのです。原因をしっかり突き止め、それを虱潰しに解決することでやっと難治性潰瘍は治癒方向に向かうのです。
…さて、話が脱線してきました。話を戻しましょう。
そんな局所の治療であるデブリードマンの最大級の技が『ブルゼクトミー』なのです。
ザケルに対するバオウ・ザケルガ。アギに対するマハラギダインです。
きちんと局所の感染性組織さえ全摘できれば…あとは、オープントリートメントでも治るようなヌルい傷に戻っているはずです。
以上、今回は2本立てでお送りしました。
いつものザッツは一般人向けなのに対して、今回のは形成外科1年目の子向けって感じかしら。
ちなみに端折ってある最後の傷の閉じ方も、実は形成外科の活躍する場面。
続編に乞うご期待ということで。
それでは今回はここまで。
2021/9/15 中村優
ザッツ形成外科!! ~なんでもどこにでもくっつけれるサイキョー術式があるんだってさ!~
形成外科認定専門医・博士の中村優です。こんにちは。
今回は形成外科が何をしている科なんだか紹介していきたいシリーズ第5弾!
テーマはマイクロサージャリーです。
Q.形成外科は手先が器用じゃないとなれませんか?
A. お箸を使って食事ができる人なら誰でも大丈夫です。
A. 形成外科診療において手先が器用であることが有利に働くことはありますが、それでないとだめということは全くありません。
(日本形成外科学会公式HPより)
ほんとぅ~(´ε` )?
細かい作業だけが形成外科ではないのですが、細かい作業にこそ形成外科の真骨頂があるのは事実だと思うのです。
そんな形成外科ど真ん中、花道の治療分野。
顕微鏡下血管吻合術、マイクロサージャリー。
体中の組織は血によって栄養されているわけなので、血管さえつないでしまえば体のどこに何でも移植できるよね、という力技の理論です。
切断された指なんかは元の位置につなぎ直すだけなのでもちろんのこと、違う部位に持っていくことなんかも可能なわけです。他人の物をくっつけることだって可能なわけです。烈海王の腕を愚地克己に移植するのは、もはや夢の世界ではないのです。架空を現実に!プルス・ウルトラ!(ただし、コレは免疫系の抑制が必須)
そんなロマンに憧れて中村も当初形成外科に入局を決めたモノです。
それでは今回はここまで。
2021/9/11 中村優